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実臨床における梅毒PCR法について

(IASR Vol. 44 p193-194: 2023年12月号) (2024年1月4日黄色部分改訂)
 
はじめに

梅毒は, Treponema pallidum subspecies pallidumT. pallidum, 以下, Tp)による, 慢性の全身感染症であり, 主に性行為により感染が成立する。多彩な症状を呈する複数の臨床病期を有し, 無症状の時期(潜伏梅毒)を挟みながら進行する。梅毒の初期病変はHIV感染のリスクを上昇させるほか, 近年ではエムポックスとの鑑別が時に重要となる。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan