(このページでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 関連の記事を、掲載日が新しい順に表示しています)
掲載日:2022年11月10日
第105回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年11月9日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします(第105回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 資料1)。
英語版(準備中)
全国の新規感染者数(報告日別)は、直近の1週間では10万人あたり約338人となり、 今週先週比は1.40と増加傾向となっており、地域差もみられる。
また、今後、社会経済活動の活発化による接触機会の増加等が感染状況に与える影響に注意が必要。
病床使用率は全国的に上昇傾向にあり、重症者数は増加傾向にあるが、死亡者数は横ばいとなっている。
掲載日:2022年10月27日
第104回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年10月26日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします(第104回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 資料1)。
英語版(準備中)
全国の新規感染者数(報告日別)は、直近の1週間では10万人あたり約191人となり、 今週先週比は0.96と、先週増加に転じたものの足元では横ばいとなっており、今後の感染動向について注視する必要がある。
また、今後、社会経済活動の活発化による接触機会の増加等が感染状況に与える影響に注意が必要。
一方、病床使用率は低い水準にあり、重症者数や死亡者数は下げ止まりとなっている。
(IASR Vol. 43 p238-240: 2022年10月号)
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)オミクロン株(以下, オミクロン株)が優勢となった2022年1月に発生した高知市内の急性期病院(A病院)におけるクラスターで, 職員へのスクリーニング検査で得られた知見を報告する。
続きを読む: 新型コロナウイルスオミクロン株によると推定された院内クラスターにおける医療従事者を対象としたスクリーニング検査
(IASR Vol. 43 p240-241: 2022年10月号)
愛知県衛生研究所(当所)では国立感染症研究所(感染研)の方法1)にのっとり, SARS-CoV-2のゲノム解析を実施している。今回, BA.5.2.1系統とBA.2.9系統の組換え体と考えられる2株を検出したので報告する。
続きを読む: BA.5系統とBA.2系統の組換え体と推察された新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)株の検出について
掲載日:2022年10月24日
第103回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年10月20日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします(第103回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 資料1)。
英語版(準備中)
全国の新規感染者数(報告日別)は、直近の1週間では10万人あたり約197人となり、 今週先週比は1.35と増加に転じているが、今後の増加速度及び増加が継続するかについて注視する必要がある。
また、今後、社会経済活動の活発化による接触機会の増加等が感染状況に与える影響に注意が必要。
一方、病床使用率は総じて低下傾向にあり、低い水準にある。また、重症者数や死亡者数は下げ止まりとなっている。
国立感染症研究所
2022年 10月21日 9:00 時点
変異株の概況
注) VariantのPango系統やNextstrainクレードといった分類が複雑で覚えにくく、初めて報告された地名などが呼称として使用されていることが、差別や偏見につながることも懸念して、2021年5月より、WHOは代表的なvariantに対してギリシャ文字の呼称を定めている。既報において、”variant”の訳語として「変異株」、WHOが呼称を定めたvariantについてそれを用いて「〇〇株」と称してきた(例:B.1.1.7系統=アルファ株、B.1.1.529系統=オミクロン株)。しかし、B.1.1.529系統が主流となって以降、亜系統が広く分岐し、さらにWHOが用いる呼称で総称される系統・亜系統の抗原性等の性質が多様化しており、遺伝的に同一、又はほぼ均一なウイルスの集合体を示す「株」を、WHOが用いる呼称に対応して用いることが適さなくなってきている。そのため、第21報以降、本文書においてはWHOが呼称を定めた各variantについて「アルファ」「オミクロン」のように表現することとした。
なお、「〇〇株」は一般に広く使用されている用語となっており、通称として引き続き用いることを妨げるものではない。
BA.5系統について
BA.2.75系統、BA.4.6系統について
オミクロンの新規亜系統の世界的な発生状況について
XBB系統について
BQ.1系統、BQ.1.1系統について
BS.1系統について
参考 主な変異株の各国における位置付け(2022 年 10月 17日時点)
系統名 |
感染研 |
WHO* |
ECDC |
UKHSA |
CDC |
B.1.1.529 系統 (オミクロン) |
VOC |
currently circulating VOC ※BA.5 (+R346X or +K444X or +V445X or +N450D or +N460X), BA.2.75, BJ.1, BA.4.6, XBB, BA.2.3.20: Omicron subvariants under monitoring |
VOC ※BA.2, BA.4, BA.5: VOC BA.2.75: VOI BA.4+R346X, BA.5+R346X, B.1.1.529+K444X+ N460X注1), B.1.1.529+N460X+F490X注2): VUM BA.1, BA.3, BA.2+L452X, XAK: de-escalated variant |
VOC ※BA.1, BA.2, BA.4, BA.5: VOC BA2.12.1, BA.2.75, BA.4.6, XE: Variants |
VOC |
VOC: variant of concern(懸念される変異株)、Omicron subvariants under monitoring(監視下のオミクロンの亜系統)、VUM: variant under monitoring(監視下の変異株)、VOI: variant of interest (注目すべき変異株)、VBM: variant being monitored(監視中の変異株)、de-escalated variants(警戒解除した変異株)、currently circulating(現在流行中)、previously circulating(かつて流行していた)、signals in monitoring (監視中のシグナル)
注1)BQ.1系統とその他の亜系統を含む
注2)XBB系統とその他の亜系統を含む
引用文献
注意事項
更新履歴
第 21 報 2022/10/21 9:00時点
第 20 報 2022/09/08 9:00時点
第 19 報 2022/07/27 9:00時点
第 18 報 2022/07/01 9:00時点
第 17 報 2022/06/03 9:00時点
第 16 報 2022/04/26 9:00時点
第 15 報 2022/03/28 9:00 時点 注)タイトル変更
「感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される SARS-CoV-2 の変異株について」
第 14 報 2021/10/28 12:00 時点
第 13 報 2021/08/28 12:00 時点
第 12 報 2021/07/31 12:00 時点
第 11 報 2021/07/17 12:00 時点
第 10 報 2021/07/06 18:00 時点
第 9報 2021/06/11 10:00 時点
第 8報 2021/04/06 17:00 時点
第 7報 2021/03/03 14:00 時点
第 6報 2021/02/12 18:00 時点
第 5報 2021/01/25 18:00 時点 注)タイトル変更
「感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される SARS-CoV-2 の新規変異株について」
第 4報 2021/01/02 15:00 時点
第 3報 2020/12/28 14:00 時点
第 2報 2020/12/25 20:00 時点 注)第1報からタイトル変更
「感染性の増加が懸念される SARS-CoV-2 新規変異株について」
第 1報 2020/12/22 16:00 時点 「英国における新規変異株(VUI-202012/01)の検出について」
掲載日:2022年10月13日
第102回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年10月12日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします(第102回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 資料1)。
英語版(準備中)
全国の新規感染者数(報告日別)は、直近の1週間では10万人あたり約143人となり、 今週先週比は0.73と減少が継続している。
しかし、連休による接触機会の増加等が感染状況に与える影響に注意が必要。
新規感染者数が減少していることに伴い、療養者数も減少している。また、病床使用率も低下傾向にあり、医療提供体制について状況の改善がみられる。
重症者数や死亡者数は減少傾向が継続している。
掲載日:2022年10月6日
第101回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年10月5日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします(第101回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 資料1)。
英語版(準備中)
全国の新規感染者数(報告日別)は、直近の1週間では10万人あたり約197人となり、 今週先週比は0.65と減少が継続している。
しかし、今後連休による接触機会の増加等が感染状況に与える影響に注意が必要。
新規感染者数が減少していることに伴い、療養者数も減少している。また、病床使用率も低下傾向にあり、医療提供体制について状況の改善がみられる。
重症者数や死亡者数は減少傾向が継続しているが、足元で横ばいとなっている。
国立感染症研究所
(掲載日:2022年9月27日)
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防には、SARS-CoV-2感染や新型コロナワクチン接種に誘導されるSARS-CoV-2のスパイクタンパク質に対する抗体が重要であることが知られている。
本邦においては、新型コロナワクチンの接種が広く普及しており、2022年7月25日現在で6割以上の者が3回以上のワクチン接種を完了している(デジタル庁ワクチン接種記録システム (VRS) 新型コロナワクチンの接種状況, https://info.vrs.digital.go.jp/dashboard/)。
一方で、オミクロン株の出現後の第6波以降、本邦の感染者数は急増しており、一般人口において感染歴とワクチン接種歴の双方を有する者の割合が増加しつつある。感染とワクチンの組み合わせにより誘導されるハイブリッド免疫は、SARS-CoV-2再感染に対して優れた免疫防御を与えることが報告されている。一方で、ハイブリッド免疫の質と持続性は、感染したウイルス株や、接種ワクチンの種類、ワクチン接種間隔、ワクチン接種と感染の間隔など様々な要因の組み合わせにより変動する可能性が指摘されている。よって、今後の新型コロナウイルス感染症の疾病負荷予測のためには、感染もしくはワクチン接種により誘導された免疫保有者だけでなく、ワクチン接種と感染歴の双方を有するハイブリッド免疫者のSARS-CoV-2に対する免疫防御の特性を評価しておくことが重要となる。
しかしながら、本邦においては、感染履歴のないワクチン接種者の血清抗体の報告に比べて、感染とワクチン接種の双方の履歴を有しハイブリッド免疫を有する者の血清抗体の特性解析の報告は限られている。また、これまでに実施された血清疫学調査では、ワクチン株として使用されている祖先株に対する抗スパイク抗体のみの評価であり、変異株に対する抗体は評価されていなかったが、SARS-CoV-2に対する免疫の全体像を理解するためには、抗原性の変化した変異株に対する抗体も合わせて評価する必要がある。
そこで、本研究では、令和3年度に厚生労働省/国立感染症研究所が実施した新型コロナウルス感染症に対する抗体保有状況の調査において感染やワクチンによりSARS-CoV-2に対する抗体を保有することが判明した者の血清の残余を用いて各種変異株に対する中和試験を実施することにより、感染歴を持つ者におけるSARS-CoV-2変異株に対する血清中和抗体の性状を評価した。
続きを読む:新型コロナウイルスに対する抗体保有者の血清中和抗体の性状に関する解析掲載日:2022年9月22日
第100回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年9月21日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします(第100回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 資料1)。
英語版(準備中)
全国の新規感染者数(報告日別)は、直近の1週間では10万人あたり約370人となり、 今週先週比は0.71と減少が継続し、全国的には本年2月のピークを下回る感染レベルとなった。しかし、連休が続くことによる感染状況への影響に注意が必要。
新規感染者数が減少していることに伴い、療養者数も減少している。また、病床使用率も低下傾向にある。
医療提供体制への負荷は一部継続しているものの、状況の改善がみられる。
重症者数や死亡者数は、減少が継続している。