国立感染症研究所

MARCH1およびMARCH2はHIV-1感染を抑制するMARCHファミリーメンバーである

Membrane-associated RING-CH (MARCH) 1 and 2 are MARCH family members that inhibit HIV-1 infection.

Yanzhao Zhang, Takuya Tada, Seiya Ozono, Weitong Yao, Michiko Tanaka, Shoji Yamaoka, Satoshi Kishigami, Hideaki Fujita, and Kenzo Tokunaga.

J. Biol. Chem. (2019) 294(10) 3397–3405.

virology 2017 4

我々は以前、宿主膜タンパク質MARCH8が水胞性口炎ウイルスGおよびHIV-1エンベロープ糖タンパク質(Env)のウイルス粒子への取込みを阻害する抗ウイルス宿主因子であることをNature Medicine誌に報告したが、本研究において、MARCH8以外のMARCHファミリーメンバーの抗ウイルス活性を検討した。


 その結果、MARCH1およびMARCH2がHIV-1の感染性を低下させ、その機能にはユビキチンリガーゼ活性に必要なRING-CH領域が重要であることを見出した。これらMARCHファミリータンパク質の内在性発現は、1型インターフェロン(IFN)で処理したマクロファージにおいて顕著に上昇した。ウイルス産生細胞における両タンパク質の発現によって細胞表面におけるEnvの発現が減少し、ウイルス粒子中へのEnvの取込みが抑制された。今回、MARCH8に続く抗ウイルスMARCHファミリーメンバーとして、新たにIFN誘導型宿主因子MARCH1とMARCH2が加わった。

 

virology 2019 3

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