Antimicrobial use and combination of resistance phenotypes in bacteraemic Escherichia coli in primary care: a study based on Japanese national data in 2018
Yumiko HOSAKA, Yuichi MURAKI, Toshiki KAJIHARA, Sayoko KAWAKAMI, Aki HIRABAYASHI, Masahiro SHIMOJIMA, Hiroki OHGE, Motoyuki SUGAI, Koji YAHARA
Journal of Antimicrobial Chemotherapy, 2023;, dkad379,
プライマリケア(診療所)における抗菌薬使用は薬剤耐性菌出現の寄与因子である。本研究は、2018年の全国の診療所データと厚生労働省院内感染対策サーベイランス(JANIS)データ、診療報酬に基づく抗菌薬使用データを利用し、抗菌薬使用と血液から大腸菌が分離された患者の中で複数の抗菌薬に耐性を示す菌の割合を診療所と病院の外来診療で比較した。マクロライド系抗菌薬を除き、経口第三世代セファロスポリン系とフルオロキノロン系の抗菌薬使用は外来抗菌薬の中で最も多く、診療所は病院の少なくとも3倍以上であり、2剤に耐性の大腸菌の割合は、診療所が病院と比べて5.6%高かった事から、診療所の抗菌薬使用による薬剤耐性への影響が示唆された。
本研究は,厚労科研補助金(課題番号:22HA1002)の支援を受けて実施された。