国立感染症研究所

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 関連情報ページ

(このページでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 関連の記事を、掲載日が新しい順に表示しています)

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新型コロナウイルス感染症における積極的疫学調査の結果について(第1回)
(2020年6月3日時点:暫定)

(IASR Vol. 41 p166-169: 2020年9月号)

(速報掲載日 2020/8/14)

本報告は、厚生労働省健康局結核感染症課名にて協力依頼として発出された、感染症法第15条第1項の規定に基づいた積極的疫学調査(健感発0220第3号、令和2年2月20日;https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000598774.pdf)に基づいて集約された、各自治体・医療機関から寄せられた新型コロナウイルス感染症の退院患者の情報に関する、第1回目の暫定的なまとめである。6月3日時点の状況を報告する。


長崎市に停泊していたクルーズ船内で発生した新型コロナウイルス感染症の集団発生事例:最終報告

(掲載日 2020/8/11)
 

本稿では、長崎県長崎市で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のクラスター感染が確認されたイタリア籍のクルーズ船「コスタ・アトランチカ」の情報還元を行う。令和2年5月22日の中間報告の続報であり、初期の検査結果や船内の状況については、中間報告を参照されたい(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9622-covid19-20.html)。

 

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新型コロナウイルス感染症 2020年5月現在

(IASR Vol. 41 p103-105: 2020年7月号)

コロナウイルスはプラス鎖1本鎖のRNAをウイルスゲノムとして有するエンベロープウイルスであり, ヒトに感染するコロナウイルスとしては, 風邪の原因ウイルスであるヒトコロナウイルス229E, OC43, NL63, HKU1の4種類, そして, 重篤な肺炎を引き起こす重症急性呼吸器症候群(SARS)コロナウイルス(SARS-CoV)と中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス(MERS-CoV)が知られていた。2019年12月に確認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の病原ウイルスであるSARS-CoV-2は, SARS-CoVと同じベータコロナウイルス属に分類され, 遺伝子の相同性が高く(約80%), 受容体(ACE2)を使ってヒトの細胞に吸着・侵入することが報告されている。

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札幌市における2020年4月以降の新型コロナウイルス感染症再流行の特徴

(IASR Vol. 41 p127-129: 2020年7月号)

2020年2月14日に札幌市で初めて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)症例が確認されて以降1), 市内では散発的に症例が発生し, 2月28日に北海道で緊急事態宣言が出された。症例発生はその後小康状態となったが, 4月以降再び増加してきた。その原因や背景を探るため, 3月以前と4月以降に発症した症例に関し, 孤発症例と2例以上の症例集積を認めた症例の特徴を比較した。

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札幌市内中核病院における医療従事者の新型コロナウイルス感染症事例の感染伝播について

(IASR Vol. 41 p129-130: 2020年7月号)

2019年12月に中国で初めて確認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は1), 札幌市では2月14日に初めて患者が確認され2), その後4月より多数の患者発生が確認された。札幌市内の中核病院では4月13日より入院患者および医療従事者にCOVID-19集団感染が発生した。同院A病棟では, 看護師28名中19名が感染し, 9名が濃厚接触者となり, 勤務可能な看護師が不足した。4月21日から他部署の看護師23名が応援業務に就いたが, そのうち看護師5名が発症し, 札幌市衛生研究所で実施したRT-PCRでSARS-CoV-2が検出された。そこで, 感染経路の評価を目的に, 個人防護具(personal protective equipment:PPE)使用状況や勤務状況を電話によるインタビューで確認した。

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札幌市内の高齢者向け社会福祉施設における新型コロナウイルス感染症事例の特徴

(IASR Vol. 41 p130-131: 2020年7月号)

札幌市では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)症例が2020年4月以降再び増加し, 特に高齢者向け社会福祉施設での症例発生が増えていた1)。これら施設でのCOVID-19事例は引き続き増加すると考えられ, その予防と事例発生後の対応は喫緊の課題である。今後の対策に活かすため, 札幌市における高齢者向け社会福祉施設でのCOVID-19事例の特徴を調べた。

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大阪府内の某介護医療院におけるCOVID-19集団感染―院内での伝播, 対策, その効果―

(IASR Vol. 41 p131-132: 2020年7月号)

経 過

①病棟内での感染伝播

2020(令和2)年4月某日, 某介護医療院(以後, 同院)のE病棟(60床)に勤務する50代女性看護師(以後, A)に37.7℃の発熱, 咳嗽と全身倦怠感が出現, 4日後にCOVID-19と診断された。Aの発症2日前の夜勤入りした日をDay0とすると, Day4とDay5に, E病棟において入院患者計4人に発熱と倦怠感が出現した()。同院は病棟内COVID-19集団感染の可能性も想定し, Day6にE病棟から患者・職員の移動を制限した(リハビリ除く)。Day14までにこの病棟に入院する全患者と全職員の検体が同院で採取された。保健所は看護師Aの最終勤務終了から発症までの間隔が31時間あったことから, 当時の基準に基づき, AのE病棟内での濃厚接触者はいないと判断していた。

 

 

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