Phosphatidylinositol-4 kinase III beta is the target of oxoglaucine and pachypodol (Ro 09-0179) for their anti-poliovirus activity, and is located at upstream of the target step of brefeldin Al.
Arita M, Philipov S, Galabov AS
Microbiology and Immunology, 59: 338-347, 2015
ホスファチジルイノシトール4-キナーゼ(PI4KB)/オキシステロール結合タンパク(OSBP)経路は、抗エンテロウイルス化合物の主要な標的である。今回、標的が不明であった抗エンテロウイルス化合物oxoglaucineおよびpachypodol (Ro-09-0179としても知られる)がPI4KB阻害剤であること、brefeldin Aで誘導されるゴルジ体の分解に対して、PI4KB/OSBP阻害剤が拮抗作用を示すことを見出した。Brefeldin AとPI4KB/OSBP阻害剤は、各々ウイルスRNA合成もしくはウイルスRNA複製複合体の形成を阻害することが示唆された。これまでの結果から、抗エンテロウイルス化合物に関する一つの仮説(エンビロキシム仮説)を提唱した。
Targeting Cellular Squalene Synthase, an Enzyme Essential for Cholesterol Biosynthesis, Is a Potential Antiviral Strategy against Hepatitis C Virus.
Saito, K., Shirasago, Y., Suzuki, T., Aizaki, H., Hanada, K., Wakita, T., Nishijima, M., Fukasawa, M.
J. Virol., 2015, 89:2220-2232.
C型肝炎ウイルス(HCV)は生活環の様々な局面で、宿主細胞のコレステロール代謝を利用している。コレステロールは複数の酵素反応を経て合成される脂質であるが、我々はその生合成の一過程を担うスクアレン合成酵素(squalene synthase, 図参照)に着目し、HCVに対する抗ウイルス標的となりうるかを検討した。
Monoclonal Antibodies against Extracellular Domains of Claudin-1 Block Hepatitis C Virus Infection in A Mouse Model.
Masayoshi Fukasawa, Shotaro Nagase, Yoshitaka Shirasago, Manami Iida, Mayo Yamashita, Kohki Endo, Kiyohito Yagi, Tetsuro Suzuki, Takaji Wakita, Kentaro Hanada, Hiroki Kuniyasu, Masuo Kondoh
Journal of Virology, 89, 4866-4879, 2015
クローディン-1(Claudin-1)は、細胞間接着に働くタイトジャンクション(TJ)を構成する膜タンパク質であり、C型肝炎ウイルス(HCV)の侵入過程にも関与しています。我々は、ヒト肝由来Huh7.5.1細胞から分離したClaudin-1欠損変異細胞株を用いた解析により、培地からのHCV感染だけでなく、細胞-細胞間HCV感染においてもClaudin-1分子が必須であることを示しました。そして、Claudin-1が有望な抗HCV創薬標的の一つであると考え、Claudin-1の細胞外ドメインを特異的に認識するモノクローナル抗体の作製を試みました。
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