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刺し口痂皮からSFTSウイルス遺伝子を検出した重症熱性血小板減少症候群の1例

(IASR Vol. 38 p.170-171: 2017年8月号)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はマダニ類に媒介されるウイルス感染症である。2013年3月に感染症法の4類感染症に指定され, 国内の患者発生については医師からの届出による全数把握が行われている。届出には検査診断が必要で, その方法の1つとしてPCR法による病原体遺伝子の検出が挙げられている。その検査材料としては血液, 咽頭ぬぐい液, あるいは尿と定められているが, 今回患者の刺し口痂皮からSFTSウイルス(SFTSV)遺伝子が検出されたので報告する。

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