国立感染症研究所

 

 (2015年10月23日掲載)

エンテロウイルスD68(EV-D68)感染症の病態や国内外の発生状況、検査診断方法、治療・予防等についてのQ&Aをまとめました。下記のリンクからPDFファイルをダウンロードしてご覧ください。

一般の方向け: エンテロウイルスD68(EV-D68)感染症に関するQ&A(PDF)

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喘鳴を認めた患者の増加とエンテロウイルスD68型が検出された急性弛緩性麻痺の1例―東京都

(速報掲載日 2022/11/29) (IASR Vol. 43 p290-291: 2022年12月号)
 

 エンテロウイルスD68型(EV-D68)は1962年に発見されたウイルスで, 気管支喘息の既往歴の有無にかかわらず咳嗽や喘鳴を引き起こし, 急性弛緩性麻痺(AFP)との関連性も報告されている1,2)。2022年9月下旬以降, 気管支喘息様の呼吸器症状で東京都立小児総合医療センター(以下, 当院)の救急外来を受診する患者が急増した。また, 東京都立神経病院にAFPの診断で入院した患者からEV-D68が検出された。気道検体でのEV-D68検出状況とAFP患者の経過を報告する。

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急性脳炎および急性弛緩性麻痺患者からのエンテロウイルスD68型の検出―広島市

(速報掲載日 2018/11/9) (IASR Vol. 39 p222-223: 2018年12月号)

エンテロウイルスD68型(以下、EV-D68)は主に喘息や気管支炎といった呼吸器疾患の起因病原体であるが、一方で、急性弛緩性麻痺等の神経症状を呈する患者からの検出も報告されている1-3)。また、乳飲みマウスを用いたEV-D68の接種試験により、前肢および後肢に弛緩性麻痺が発現することが報告されており4)、中枢神経系疾患との関連性も示唆される。

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エンテロウイルスD68が検出された小児の3例―東京都

(速報掲載日 2018/11/2) (IASR Vol. 39 p221-222: 2018年12月号)

エンテロウイルスD68型(EV-D68)は、主に咳嗽・喘鳴等の呼吸器症状を引き起こすウイルスである。2014年に米国でアウトブレイクの発生が報告され、その後カナダ、欧州、アジアなどでもアウトブレイクが確認された1)。日本でも2015年秋期に東京都の4例2)をはじめとして全国的な流行を認めた。急性弛緩性麻痺との関連も指摘されており、2014年8月~2015年3月に米国で107例が報告され、うち半数近くでEV-D68が検出されている3)。日本でも2015年8月~12月に59例の急性弛緩性麻痺の症例が報告されており、うち9例はEV-D68陽性であった4)

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短期間の地域流行が示唆されたエンテロウイルスD68型検出の小児4症例―仙台市

(掲載日 2015/12/7)   (IASR Vol. 37 p. 14-15: 2016年1月号)

エンテロウイルスD68型(EV-D68)は、米国において1962年に下気道感染症の小児から分離されたウイルスであり、近年まで比較的稀な呼吸器感染症の原因ウイルスと考えられてきた。わが国での報告は少なかったが、最近報告件数が100例/年を超えることもあった。加えて、弛緩性麻痺患者からEV-D68が検出され、その関連が注目されている1)。近年EV-D68に対する注目度が上がるにつれ報告件数は増加し、2015年9月には全国各施設から症例報告が相次いでいる2,3)。1小児科クリニックにおいて、短期間に4名の外来患者からEV-D68が検出されたので、背景等をも含めて概要を報告する。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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