国立感染症研究所

SARS、MERS、COVID-19を含むコロナウイルス感染症に関する記事がWebサイト全体から集められて表示されます。

 

IASR-logo

COVID-19感染症検査陰性検体の病原体検索 -福岡県-

(速報掲載日 2020/4/24) (IASR Vol. 41 p84-85: 2020年5月号)

2020年に中国武漢市を中心に広がった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、わが国で1月16日より疑似症サーベイランスの枠組みで探知されることとなり、同年1月28日に指定感染症に指定された。これを受け、当所でも検査を実施している。検体の多くは、発熱等の症状を示した患者からの検体が多いにもかかわらず、3月4日までに搬入された81名(119検体)の検査結果はすべて陰性であった。本報告では、これら陰性検体について原因を調べるため、以前当所で開発した呼吸器マルチプレックスPCR検査により、病原体の検索を行ったので報告する。

IASR-logo

札幌市内中核病院における医療従事者新型コロナウイルス感染症例の感染状況

(速報掲載日 2020/4/22) (IASR Vol. 41 p82-84: 2020年5月号)

2019年12月に中国で初めて確認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は1)、国内では1月14日に、札幌市では2月14日に初めて患者が確認された2)。札幌市内では、その後散発的に患者発生が続き、3月1日時点で16人の患者が確認されていた3,4)。同月、札幌市内の中核病院の外来を受診したCOVID-19患者(以後、患者)から医療従事者への感染例が報告された。患者は3月3日倦怠感で内科外来を受診した60代男性で、発熱や咳嗽は認められなかった。倦怠感が強かったため、内科外来ベッドで横になりながら、看護師と医師による問診、診察、咽頭インフルエンザ迅速検査、採血、点滴、CT検査を受けた。途中、検査結果や画像所見から、COVID-19を含む呼吸器感染症が疑われた。患者は外来の感染症患者用ベッドに移され、そこで改めてCOVID-19検査の為の咽頭ぬぐい液が採取された。札幌市衛生研究所で実施されたRT-PCRでSARS-CoV-2の検出が確認された。一連の外来処置で、同院の医師1人、看護師6人、受付1人の計8人の医療従事者が同患者と接触していた。うち看護師Aは3月7日に発症し、採取された咽頭ぬぐい液からSARS-CoV-2が検出された。残り7人は3月11日時点で検査陰性であり、以降の観察期間中に疑わしい症状を認めることはなかった。COVID-19患者と接触した職員の感染リスクを評価するため、接触した医療従事者の曝露、および接触した医療従事者の個人防護具使用の状況を確認することとした。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

Top Desktop version